フェレットの代表的な病気について紹介いたします。
こんな症状でていませんか?
歯の病気
歯肉炎
【 症状 】
歯垢にいる細菌によって歯肉に炎症が起こり、赤く腫れ、出血することがあります。
また、その症状を放っておくと循環器系の疾患を起こすことがあります。
【 予防 】
歯ブラシを使用し定期的に歯のケアを行いましょう。
歯磨きジェルやお口のケアに使用できるスプレーなどが効果的です。
歯髄炎
【 症状 】
犬歯などが折れた際、歯の芯にある歯髄に雑菌が入り炎症し、歯の芯が黒っぽく変色することがあります。
症状が出た場合は早めに病院に行きましょう。
【 予防 】
ケージや硬い物を噛む癖のある場合は、定期的に歯のチェックを行いましょう。
目の病気
白内障
【 症状 】
目の中心が白く濁りはじめ、悪化すると完全に白濁し失明する恐れがあります。
【 予防 】
先天性疾患や老化によるもの以外はビタミンAの欠乏などが原因と考えられる為、食生活の改善が必要です。
外傷
骨折・脱臼
【 症状 】
びっこを引いていたり、患部の腫れがみられる。
【 予防 】
足が挟まることで事故が起きやすいので環境を整えましょう。
日射病・熱中症
【 症状 】
暑さのために体温が急激に上昇し命を落としてしまうことがあります。
鼻が乾く、呼吸が荒い、ぐったりする、失禁するなどの症状が出ます。
症状が出た場合は、濡れタオルなどを使い脇を抑えるなどして体温を下げる必要があります。
水につけたりなど急な体温の変化は心臓に負担を掛けるので避けましょう。
【 予防 】
室内温度などを調節し管理しましょう。
呼吸器系
インフルエンザ
【 症状 】
発熱・咳・くしゃみ・鼻水・食欲不振などの症状が見られます。
悪化した場合、細菌感染などを起こし肺炎などを併発することがあります。
【 予防 】
うがい手洗いなど飼い主さん自身が予防を行いインフルエンザを持ち込まないよう注意しましょう。
消化器系
腸閉塞
【 症状 】
食欲不振 、歯ぎしり・嘔吐などがみられ便は緑色の粘膜便を排泄するようになります。
【 予防 】
ゴム・布などを誤飲しないように注意しましょう。
また、定期的に毛玉除去剤を与えるようにし、遊ばせている最中は注意しましょう。
泌尿・生殖器系
尿石症
【 症状 】
排尿障害・または頻尿などがあります。
【 予防 】
動物性たんぱく質を多く含んだご飯を与えましょう。
また大人になった際に空腹時間を設け尿の酸度をあげることで予防となります。
エストラス(エストロゲン過剰症)
【 症状 】
避妊されていないメスにみられ発情の際交配が行なわれない時、排卵が起こらず発情中に分泌されます。
エストロゲンにより脱毛・外陰部の腫れや貧血がおこります。
【 予防 】
避妊手術を行いましょう。
寄生虫
耳ダニ
【 症状 】
耳の辺りを頻繁に掻く行動が多く、悪化すると外耳炎・耳垂れなどの症状が起こります。
耳への定期的な投薬が必要です。
【 予防 】
週1回程度の耳掃除を欠かさず行い、健康診断などで獣医さんにチェックをしてもらいましょう。
腸内寄生虫
【 症状 】
代表的なものにコクシジウムがあります。
通常無症状だがストレスなど免疫力が下がったことで大量発生し下痢やストレスにより攻撃的になることがあります。
飲み薬による投薬で治るケースが多いです。
【 予防 】
下痢が続く際は病院で検便してもらいましょう。
犬糸状虫(フィラリア症)
【 症状 】
蚊が媒介しフィラリアという体の長い虫が体内に寄生する病気です。
体内に入り成長すると心臓や肺動脈に寄生し、フェレットの心臓であれば1~2匹の寄生で致命的となります。
咳・呼吸困難・腹水などの症状が多く死に至ることがあります。
【 予防 】
蚊が発生する期間は一か月に一度、投薬を行いましょう。
内臓の病気
副腎腫瘍
【 症状 】
比較的フェレットでは多くみられる病気でほとんどの場合、良性が多いです。
症状としては腰から尻尾、またはその他の場所での脱毛がみられます。
メスの場合は生殖器の腫れ、オスの場合は去勢後の発情や排尿障害が起こります。
リンパ肉腫
【 症状 】
現在原因などははっきりしていないがリンパ節の腫れ、慢性的な下痢、体重の減少、睡眠時間の増加などがみられます。
多くが悪性腫瘍の可能性があり転移することが多いです。
インスリノーマ(膵島細胞種)
【 症状 】
腫瘍化した膵臓がインスリンを多く分泌しその影響で血糖値を下げてしまいます。
四肢のふらつきや泡を吹く、ぼんやり宙を眺める、口のあたりを掻くなどの症状がみられます。
脾臓の肥大
【 症状 】
脾臓の肥大が起こり進行すると貧血の症状がみられます。
感染する病気
犬ジステンパー症
【 症状 】
犬などから感染することが多いです。
症状は発熱、目やに、鼻水、ハードパッド、痙攣などがみられます。
感染した場合、致死率はほぼ100%になります。
【 予防 】
ベビーの免疫が切れたあと定期的な予防接種を行いましょう。